2018年7月29日日曜日

大人も子どももみんな行きたくなる自治会夏祭り楽しみ企画・人気景品とは?④

自治会夏祭りチラシの写真
自治会夏祭りの案内チラシ

自治会の行事は前例踏襲で引き継がれてきた仕事が多いので、目的が見失われていたり企画や活動内容、やり方に疑問を感じることがあります。

今年の夏祭りの案内チラシとポスターは「カラー化」しました。
夏祭りもおかしいと思ったら変えていいのです。内発から改革してゆくことが重要です。


目次



強い日差しを浴びて、紅白幕が盛夏の風にゆれています。そのゆらぎが柔らかく感じられるのは、3年前の記憶がよみがえったせいかもしれません。


7月21日(土)、好天に恵まれすぎた朝8時の祭り広場。大人数でいやいや活動するより、少人数でも楽しく活動する方が、住民のためにもなります。

準備する側は「集まった人でできることをやる」というように発想をかえた方がいいですね。楽しく活動していれば、おのずと人は集まってくるものです。

祭りの作り方は、自分がやって楽しいことを書いてゆきます。縁日、屋台、太鼓、踊り、花火・・・。自分の好きなことがわかり、夢中になれると、他人の趣味も尊重できるようになります。少数派の意見も受け入れ、多様性を尊重します。



1.夏祭り受付での業務、適正人数

福引券の受けつけ(2人)
実際は、福引き券を投函しても福引き会に参加しない人もいるので、「福引き券」にNoを押す「後精算」がいい。前もって配布しておく場合はNoを打っておきます。ゴミ箱(めくりカスいれなど)も用意(机の下)しておきます。

委員出欠・法被渡し(2人)

委員出欠チェック時に、法被の提供、お弁当・飲み物引換券(組・名前入り)を渡します。法被に委員が袖を通すことで日常から非日常の世界に入場することになり来場者からの視線が変わります。法被の数が足りないとこれがあいまいになります。
 
「役割分担表」「招待者芳名録」 受付テント内で動きやすいのは5人が限度。これらの業務を2交代制にします。


自治会夏祭り福引景品テントの写真
自治会夏祭り福引景品


2.夏祭り福引景品交換方法とアイデア工夫

机の上に「ビニール袋で包んだ物」が無造作に置いてあります。何等が何人で何が当たるのか来場者にはわかりません。福引のしかた、当たる本数、景品の内容を来場者にわかるように掲示しましょう。

景品は紅白の幕を背景にスポットライトを当てて豪華さを演出することをお勧めします。 公明正大が原則です。事前発表では来場者に余計な不信感をあたえてしまいます。景品そのものより福引のしかたそのものを「30分間のイベント」にすればいいのです。

 
自治会夏祭り受付テント


3.自治会屋台テントの数々

「販売」「出納」「集計」業務です。それぞれ2人づつ。行列が予想されます。待たせてはいけません。前列長机に「販売」「出納」、後列長机に2人。

 
自治会夏祭り夜店飲み物テントの写真
自治会夏祭り屋台飲み物テント

飲み物

「立て看板」だけでは前に人が立ったら見えません。テント前列の長机は邪魔です。


缶ビール200円

この価格は定価と変わりません。定価(高い)で売る場合は付加価値をつけます。缶ビールそのまま出すのではなく、プラコップに注いで飲んだ方が雰囲気が違います。枝豆をつまみにおまけすればお得感がでます。

 
缶チューハイ150円

スーパーで買うのと同じ値段。還元を考えれば、「おつまみ」をサービスでつける。


ジュース100円

スーパーなら半額程度。これでは売れない。お得意感を出すなら、100%天然果汁のパックから紙コップに注いだら満足したのではないか? 


お茶100円

これも80円程度。赤字覚悟で販売すべき。その分はレンタル(机・椅子)を減らせばなんとでもなります。

焼きそば200円

スーパーからの仕入れ。安心ではあるし値段も手ごろですが冷めて延びて固まっているのがなんとも。

焼き鳥(2本)200円

焼き鳥は冷凍したものを仕入れて、会場で炭火で焼いてもいい。衛生的にも全く問題ありませんし、ジュージュー焼く匂いに誘引されて売れる。匂いも価格の内です。

おにぎり(2個)200円

みたらし(2本)200円

生ビールのイラストを描きテントの屋根に吊るします。テントの中は机をのけてドボスケに缶やペットボトルを入れておきます。


 

ヨーヨー・輪投げ

自治会夏祭り屋台ヨーヨーテントの写真
ヨーヨーと輪投げのテント

2つのゲームを1つのテントでは狭すぎる。ゲームに来る子どもがそもそも1人だけ?



スーパーボールすくい

スーパーボール

ゲームの種類が少ないので行列。合成ゴムのボールは赤・青・黄とポップな色彩で誘っています。小さいプール2つよりもっと大きなプール1つの方がよい。テントが無い方が広々としてゲームもしやすい。

射的やお面、1円玉水中落とし、当てくじ、ホールインワン、光物なども欲しい。子どもにとってはそんな宝物を買う楽しさが夏祭りなんだ。


自治会夏祭り音響テントの写真
音響。左側はカラオケ用のモニター

音響

観客は50人くらいしかいない。300wスピーカー×2、オールイン型1000wパワーミキサー×1、音響Bセット ¥18800- ☆1セット限定☆(税抜)052-912-2448、マイク×3スタンド/ケーブルCD/MDラジカセでいいな。


自治会夏祭り出演者控えテントの写真
右から音響、出演控え①②、本部、招待席

出演者控え

男性と端っこに若い女性。委員かどうか不明。がわかる法被を着てもらったら「持ち場に責任を持つ担当者」かどうかわかるのです。

 

救護待機・AED

机の上の白い四角の箱はAED
  1. ちょっとした外傷で、救急バンを相手に渡すのはOK。
  2. 「傷口に貼ってあげる」のはナシ!本人の判断に任せる。(トラブル回避のため)
  3. 看護師ひとり常駐、「気分の悪くなった人」やスリ傷程度は処置。但し、程度以上のけが人や病人は、看護師判断により、すばやい「病院への搬送、または救急車」を心がける。「こうきたら、ああする」といったシュミレーションができている必要があります。
  4. 給水。見守り。熱中症の水分も準備して待機。傷病者は
  5. 蜂刺され。
  6. 顔をうって出血。
  7. 歩きすぎて足に豆。
  8. 意識消失して嘔吐、熱中症で水分補給。
  9. トイレの窓が開いてなくて、熱い臭いの苦情などが予想される。
  10. 救護箱・AED・給水器聴診器と血圧計、ベッド

本部

祭り進行管理 記録(アンケート)
  1. 給水タンク/祭り資料/トランシーバー/PPロープ/LED3個(倉庫用)
  2. 酢とチュウ/温州ミカンの皮(害虫対策)
  3. 拡声器/ガム/クラフト/透明パッキング/養生/セロテープ、カッター、挟み/油性ペン/画鋲、弁当/お茶/抽選箱/景品置テーブル/持ち帰り用袋/景品ポスター/布/ベル/「済み」ゴム印/告知パネル/結果パネル(等番号本数)/景品一覧/紅白幕/

招待者接待

  1. 寄付受付(金額・招待者リスト確認、)、芳名録記帳、領収、粗品袋お渡し(お弁当、お茶)、奉加板書き手に報告、奉加板書き手・貼り手
  2. 招待者リスト/領収書/金庫/お茶ポット、プラコップ、お絞り、紙皿、つまみ、灰皿、墨/筆/紙、価格一覧ポスター・チケット箱(2)釣銭箱・トレイ・電卓(3)・コインケース

(環境・安全のテントも必要) 見回り/回収/ゴミ分別
  1. ゴミ、資源の分別処理、
  2. トイレの管理、
  3. 喫煙へのクリーン作戦。
  4. ゴミ、資源の分別は9種類。

  1. 燃やせるごみ(紙/生ごみ/竹串/ 保冷剤/スポンジ/ ビニール手袋/ス トロー フィルムトレーの剥がしたフィルム。
  2. プラスチック (汚れているいないに関わらず回収)
  3. ペットボトル( 中身を出した上で回収。 キャップ・ラベルは付属のまま)
  4. ビン (中身を出した上で回収)
  5. 缶 (中身を出した上で回収)
  6. 残飯(汁物 残飯は燃えるごみ、汁物は仮設水道や 側溝に流す)
  7. クリーントレー フィルムトレーのフィルムは燃やせる ごみ、トレーはそのまま回収
  8. 廃油( 回収前に必ず冷ましてください)
  9. 木材類 角材、ベニヤ板
  10. 発泡スチロール
  11. 段ボール( 汚れたものは燃やせるごみとして回収)
  12. 金属、その他 

自治会夏祭り駐車場誘導の写真
駐車場(30台)誘導

4.駐車場誘導

(駐車場)
  1. 出庫する車と入る歩行者の安全確保。運転席側の、トランクの角の真後ろ延長線上に立ち、大きな身振りと、声で誘導。この位置だと、バックミラー、ルームミラー、運転手が後ろを振りかえる目線、どちらからも確認ができます。
  2. 誘導灯
  3. 夜光タスキ

(道路)

  1. 車両誘導は自身の安全確保が最優先。目的はあくまで交通事故防止であり、躊躇なく臨機応変な指導。
  2. 安全確認・方向案内後、挨拶で迎え入れ。駐車場警備は歩行者の安全確保が第一。大きな合図と声、そして笑顔。
  3. 停止の時は両手を前に突き出す。
  4. 車道への誘導の際は、車の前方に立ち、片手でお客様の車の制止、もう片手は車道を走ってくる車に向かって手をあげて、「譲ってくださ~いアピール」。
  5. 他の車が確実に譲ったことを確認できたら、速やかに車の前から移動してお客様を出してあげましょう。

自転車誘導

正面入り口のトイレ周辺に作ったほうがよい。
 

実行委員全般

テントの中の委員(組長)さん手持無沙汰。活動を強要されてしまうため気が重いのはある意味当然のこと。「役割業務」の具台的な内容の説明が足りないのでしょう。「楽しんでみること」をお勧めする場合は、前もって「希望業務」を聞いておいた方がいい。

 

5.夏祭りプログラム

夏祭りプログラム分担
夏祭りプログラム分担


18:00 開会挨拶
  1. 来賓、役員、組長、関係者へのお礼
  2. 1年に1度一堂に会する機会。
  3. 親睦。屋台やお店。夏祭りを楽しみましょう。
1分くらいで終わるのがよい。できれは太鼓を合図に開会すると祭りの雰囲気が一気にでるのですが。

18:10 児童合唱

ステージの前は300人くらいはいそう。先生に引かれて、42人の片小児童が、並んだテントの前を一列に歩いてゆく。ステージに上がり整列すると、リーダーの男子が挨拶。「今年も夏祭りに参加しました!」


先生も20近くいそう。保護者や祖父母らはスマホで写真をとるのに余念がない。「ふるさと」を実感できる夏祭り。
 
ちんどんトトロが夏祭りに来た写真
ちんどんトトロ


18:25 ちんどん富都路

企画としては面白いが、知らないおじさんばかりでただ眺めているだけ。アンパンマンやドラえもんに扮装し「アンパンマンマーチ」「夜空を見上げて」を演奏しながら、住民が列に加わるような仕掛けが欲しい。


見物人はそそくさと帰り支度を始める。あれだけいた観客が潮を引くようにいなくなっていた。



寿会のカラオケ夏祭り出演の6人の写真
寿会カラオケ



18:45 老人会カラオケ

キミたちがこっちに置いて行った焼き鳥を食べ、私はそっちにいるキミたちの歌を聴く。





19:20 ヒップホップダンス

ヒップホップはブレイクダンスとソウルダンスを合成したもの。自分のスタイルを見せることが目的で挑発して観客に反応させる自分だけの恰好に意味がありまます。


9:25 市長挨拶、祝電披露

「どこの道路を通した」「あの建物を建てた」と聞かされても。学校にエアコンを!と叫びたくなる今日の気温37度。来賓招きや祝電披露で気持ちがいいのは会長ぐらい。遠くを見るような目つきで、時間とともに広場の陰影が移り変わってゆく様子を眺めている住民。祭りが「祭典」になってはいけないと思う。


それにしても来賓が1人だけとは、絶句。連合自治会長はじめ6人の自治会長、派出所、消防署、民生委員らに招待状を出してなかったのか?

19:25 ミニライブ



観客に中高生がいない!!! 事前のPR不足。比較的年齢高観客を徐々に引き付けていったけど躍動する気持ちがドレムやギターの音になって現れ、みんなで歌う、みんなで踊るという形には程遠く、いい演奏だっただけに惜しい。

パフォーマンスする、あるいはイベントを組むということは、何かを表に噴出させることを通して見る側の人を挑発すること。それだけのエネルギーがあってはじめたものだったら、今後はそれを内発的に改革してゆくことが大切。

20:30 福引抽選会(1等・特賞)

煌々と光る投光器に照らされた掲示板。2等から5等まで事前抽選された氏名を見る。薄暗い会場で当選したことを言える相手、聞いてくれる人ががいないさみしさよ。


思うに、昔の祭りの闇は今よりもっと深く、光は小さかった。ちょうちんのロウソクが次々に消えてゆくごとに祭りの終わりを感じていた。
 
景品お渡し(2等まで)
20:30 福引抽選会(1等・特賞)
2等8人、3頭10人、4等20人、5等40人



この時間には住民は100人程度に減っていた。景品が何なのか知らされていない。景品は2等まで。当たってもテッシュ箱ではガッカリ。欲しくないものを景品にしてはいけない。客は早々に帰ります。

21:00 閉会宣言

祭りには、日常と違うものがいっぱいあって、思い出せば子どもの頃は夜店が私を惹きつけた。ちょうちんのあかりを頼りに屋台をのぞきに回っていると、私は60数年前にタイムスリップしたように感じる。お祭りは、それが楽しい。
 

20:10 花火打ち上げ

夏祭りに花火は欠かせない。遠くから見る花火と違い、目の前50mの間近で見物客のひとりとなって見上げる花火はまた格別。惜しむらくは「ナイヤガラ」が今年も見れなかったこと。
 

閉会宣言

祭りの後と言うのは、寂しいもので、またそうでなくてはいけないのですが。破れた提灯、看板、ぼんやり灯る街灯の祭りの後の風情、それがむしろ祭りの生産性のような気がします。
「児童合唱」「紅白ポスター」「夜店チケット」が継承されていて少し安堵しました。


行事日程の見直しが必要!


梅雨明けしてから猛暑日がつづき、今日の祭り当日の津地方は37度を超しました。各地で熱中症で病院に搬送された人が1週間で1万人近くに上り、豊田市では小1の男子が亡くなりました。

野外準備作業および祭りは、事故を回避するために延期すべきではないでしょうか?
これだけ暑いと外にでない住民も多く、児童合唱は保護者や先生で100人近く集まっていたが、終わると潮が引くように。

祭りの目的「ふれあい」「交流」として意味をもたなくなります。行事日程より命の方が大事。お盆前後に日程を変更すべき。

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猿蓑温泉(さるびの温泉)は伊賀上野市大山田に開設された比較的新しい温泉です

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