2018年11月5日月曜日

津市危機管理室の危険を知らせる「災害時防災情報伝達」を活かす自主防災会⑫

津市防災情報メールQRコードの画像
防災行政無線メール配信システムへ

災害が起こると逃げ遅れて犠牲になるケースが後を絶ちません。危険を知らせる情報が住民の心を動かしていないのだと思います。正確で速い情報、受け手が欲している情報を流すことが求められています。




目次

危険を知らせる情報が伝わらないのはなぜか?


一方で、大震災が発生すると流言飛語が飛び交うものです。

関東大震災では災害を理由に人権を制限し権力が乱用され朝鮮人虐殺という悲惨な事件が発生。被災者の不安をあおるデマが意図的に流され拡散されました。災害時にこそ、住民同士のつながりは力を発揮します。扇動されず自分で考えて行動する力が試されます。

ひところ北朝鮮のミサイル発射実験で「Jアラート」が鳴り、子どもから大人まで頭に手をのせて身を伏せるバカげた訓練がなされたのは記憶に新しいところです。国が県→市に伝達→住民の不安を煽るだけでした。

ミサイルは、平面地図では関東の上を飛んでいるように見えますが、実際の地球儀では北海道をかすめて宇宙空間を飛んでいます。Jアラートは、国の意図的な「荒唐無稽情報」だったことになります。(その陰で朝鮮半島の非核化が進んでいた)

町内放送は情報を可能な限り正確に伝えなければ、避難すべきか否かの判断がつきません。放送が流れても雨の音で全く聞こえません。不安にかられます。冬など、窓を閉めると聞きづらいし、音を大きくすると無線近くの人はうるさくなり難しそう。すべての人に情報が届くように、行政は検討を急ぐべきです。


避難情報に警戒レベル3~5をつけて発令


1.自治体による災害時の防災情報伝達

広報津

折り込み紙 平成30年6月16日発行 危機管理課 ☎229-3281 📠223-6247


同報系防災行政無線

市内487か所に設置した屋外スピーカーから、避難勧告などの緊急情報や行政情報をお伝えします。

津市防災情報メール

市民の皆さんに避難勧告などの緊急情報をいち早くお伝えするため、お持ちの携帯電話へ防災情報メールを配信します。登録津市防災行政無線メール配信システム
津市内を62地区に分けて地区ごとに配信しているため、必要な情報のみ受信できます。
  • 細かな情報が配信される
  • 行政情報も受信できる
  • 津市以外にいても受信する

緊急速報メール(エリアメール)

事前登録不要。(機種によっては設定が必要)
津市内の非難情報などがすべて配信されるため、離れた地区の情報であっても津市内であれば受信できます。
エリアメール・・・NTTドコモ
緊急速報メール・・・au, softbank

  1. 細かな情報が配信されない
  2. 緊急性の高い情報のみ配信
  3. 回線混雑時の影響を受けにくい
  4. 受信時に専用着信音で知らせる
文字数などに制限があるため、詳しい情報を入手するためには「津市防災情報メール」に登録してください。


防災無線のエラー音解消法を載せておきます。 
  1. 乾電池は「から」ではダメで、新しい物を入れる。
  2. それからコンセントに差す。 
  3. そうするとAC表示になり、電池表示が消える

津市防災情報メール多言語版

英語、ポルトガル語、スペイン語、タガログ語、中国語、やさしい日本語で運用しています。登録するにはそれぞれの言語に対応したメールアドレスに空メールを送信してください。
災害時音声応答サービスのイラスト
災害時音声応答サービス

音声応答サービス

同報系防災行政無線で流れた内容を電話で聞くことができます。
0800-200-1699(三重県内のみ利用可)
059-221-5424(有料)

ファクス送信サービス

利用するには事前に申請が必要です。危機管理課または各総合支所地域振興課にお問い合わせください。229-3281

津市ホームページ

トップページで、災害対策本部の設置・廃止・避難勧告などの発令・解除や避難所開設状況、被害状況などをお知らせします。

テレビのL字テロップ

ケーブルテレビ(津市行政チャンネル)で、通常の放送画面を小さくして、緊急情報を放送します。チャンネル・・・123ch

津市緊急告知ラジオを貸与する図
災害時自動起動、津市緊急告知ラジオ

津市緊急告知ラジオを貸与!

避難勧告などの発令時にFM三重が発信する信号を受信することで自動的に起動し、非難情報をお伝えするラジオです。対象者に無償で貸与しますので、災害時における情報伝達ツールの一つとしてぜひご利用ください。

また、貸与時に「避難行動要支援者活用シート」を提出していただき、避難行動要支援者と避難支援等関係者との関係を明らかにすることで、避難行動要支援者の支援体制づくりにもつなげます。緊急告知ラジオを活用して、地域住民が互いに助け合う共助が根付いたまちにしましょう。

Q 誰が貸与してもらえるの?
A 市内に住民登録がある避難行動要支援者や避難支援等関係者で、「防災行政無線が聞こえにくい」かつ「緊急速報メールなどが使えない」という人が対象です。

Q いつから貸与されるの?
A 10月2日(月)から申請を受け付け、来年1月にラジオの貸与と操作の説明を兼ねた「配布会」を市内各地で開始します。
申し込み;直接、危機管理課または各総合支所地域振興課の窓口へ

Q 購入もできるの?
A 購入を希望する人から予約を受け付け、来年度から販売します。
申し込み;直接、危機管理課または各総合支所地域振興課の窓口へ
予約受付期間;10月2日(月)~12月28日(木)

Q 防災行政無線との違いは?
FM三重のラジオ放送で災害情報の図
津市緊急告知ラジオ
A 屋外に設置されている防災行政無線は、市が放送を行いますが、緊急告知ラジオは、FM三重のラジオ放送の中でアナウンサーが情報をお伝えします。
また、FM三重の放送内でお伝えするため、市販のラジオでも情報を得ることができます。

Q どういうときにラジオが鳴るの?
A 津市を4つのエリアに分け、該当エリアに避難勧告などが発令された場合に、自動的に起動して放送します。

ただし、ラジオが自動で起動するのは、避難勧告等の発令1回に1度のみです。ラジオの自動起動後、自身のエリアに新たな発令があるかどうかは、ラジオ放送を聞き続けて確認する必要があります。

Q FM三重の電波が届かない場合は?
A ケーブルテレビのケーブルに緊急告ラジオを接続することで、放送を受信することができます。

  1. 住民に避難などを呼びかける防災行政無線。
  2. 災害時に機能しない恐れがある情報発信器(親局)や放送拡声器(子局)
  3. 親局は災害発生時に行政の活動拠点となる市の庁舎に置かれている。
  4. 子局は親局から送られてきた情報を拡声放送する。
  5. 庁舎が押しつぶされたら親局のある階へ出入りできなくなる。
  6. 親局を使用できないことで録音した音声を繰り返し流したり、地域を絞った放送ができない。

庁舎に耐震性があっても地震の影響で電源がショート、職員は親局の故障に気づかないまま「避難指示」の緊急放送を何回も繰り返すことになる。放送が流れていないとわかったのは地震発生から数時間後ということもありうる。

津波警報を見聞きした人の情報収集先は防災無線が最も高く60%にのぼる。防災無線からの非難の呼びかけをはっきり聞き取れた人の80%近くが、「避難しなければ」という意識が高まったという。
-------------------------------以上、広報つ 平成30年6月16日発行 危機管理課


緊急告知ラジオの貸与要件を緩和(津広報)
緊急告知ラジオの貸与要件を緩和


2.住民を動かす危険を知らせる情報の伝え方

災害が発生した際、住民にさまざまな媒体を使って知らせる仕組みができてはいます。
それでも「防災無線からの避難の呼びかけはっきり聞き取れた人でも20%近くが、「避難しない」という意識が高いということです。これは大変な数字です。

避難情報を出しても逃げ遅れの犠牲者が続出しているということは、情報が避難する行動までつながっていないことを示しています。テレビ・ラジオで「避難勧告がでました。安全な場所へ避難して下し」と四六時中放送しても
  1. 足腰が弱って避難所まで歩けない
  2. 食べ物や毛布等、身の回りの物を持ってゆかねばならんのなら家にいた方がいい
  3. 行っても乾パンのようなカサカサするものは・・・
  4. 環境が変わるとストレスがたまり心臓に良くないので

というような事情のある住民には、情報は伝わらない。避難できない理由を解決せずに避難させることはできません。

実際、津市で避難所になっている公共施設は171個所ですが発電装置のある施設はたった1か所。(その後、発電機を備えたようです)

津広報に示された各種情報は年々充実はしているのですが、情報の手段ばかり増えても住民はすべて受け止めきれるものではありません。過去の災害情報を見聞きした感想は、たえず「避難勧告がでました」「避難指示がでました」「安全な場所へ移動してください」というものです。

「理性」に訴えようとする姿勢はわかりますが、「自分は大丈夫だから」という、人間の「自分だけは大丈夫論」を打破させることはできません。

3.スマホやパソコンでラジオが無料で聴ける「radiko」

radiko
スマホやパソコンでラジオが無料で聴ける「radiko」のスクショ
スマホやパソコンでラジオが無料で聴ける「radiko」

radiko.jp(ラジコ)はスマホやタブレット、パソコン、さらにはスマートスピーカーなどから、手軽にラジオ放送を聴けるサービスです。放送中の番組はもちろん、面白い番組を友達とシェアしたり、過去の番組をさかのぼって聴けたり(タイムフリー)と機能が充実しています。

またプレミアム会員には、今いる地域では受信できない放送局の番組を聴ける「エリアフリー」機能も提供。いつでもどこでもラジオを楽しめるようになりました。ラジコの詳しい使い方

スマホからのインストール
Android→google play→マイクに「ラジコ」と発音→radiko.jp for Androidインストール
→左側の「無料」をクリックする(有料版は全国エリア等のラジオが聴ける) 

iPhon→App stor→インストール


4.地域を知らずに災害報道はできない


「●●川の○○付近の堤防が危ないと、警察、消防署、近所の住民が呼びかけています。氾濫すると○○町付近まで水没します。避難できない方は玄関にタオルを掛けてください。防災会が援助に向かいます。雨の音で防災無線が聞こえないお宅もあろうかと思います。親戚・友人に聞いてください。ここで非難するかしないかで生死を分けます、さあいそいで!」

防災の力はコミュニティの力です。地域を知らずに災害報道はできません。情報を伝える側は、「押しつけ」ではなく、地域とつながった情報を伝える力量が求められています。それには受け手がどんな「情報」を欲しているのか知ることです。

「今昔マップ on the web」は簡単な操作で主な地域の、明治以降に作成された地形図をみることができます。「地図・空中写真閲覧サービス」では地形図や空中写真などをみることができます。

今は平らになっている地形も、低湿地を埋め立てたのか、丘陵地を削ったのかにより地盤の強度は大違いです。それを確かめるには旧版地図を見るのが一番です。


5.SNSは災害時の情報収集に役立つ

各自治会の住民が情報交換することで、互いの防災力を高めることができます。

安否確認

気象庁の地震情報システムと連動。同区内で震度6弱以上の地震が起きると、各戸の住民が任意で登録する電話番号やメールアドレスに自動的にメッセージが送られる。本部長らが手動で送ることも可能です。

住民が案内に従ってけがの有無などを回答すると、システムで自動的に集計。
本部長らが各戸の状況をパソコンやスマホで確認できます。

また安否確認とは別に、全住民に配られているIDとパスワードで、災害時専用の情報旧友サイトを利用できる。本部長らが汚水処理場の復旧状況や地域の被災状況といった情報を正確に発信したり、住民同士で団地内の被害などを情報交換したりすることを想定。

「災害時に私や他の理事が外出中でも、出先から安否確認や情報の収集・発信ができる」(システム開発;インフォコム)
会費月100円。一人暮らしなので心強い。全戸の58%世帯が登録。住民の防災意識に差があり全戸登録は難しい。トキアス管理組合理事長の平澤裕二さん

安否確認や救助要請、避難情報の収集にツィッターやフェイスブック、ラインなどのSNSを利用することが当たり前になっています。ただし、デマや誤った情報が拡散したり、電池切れでパニックになることもあります。

ライン

メッセージを読むと既読が付くラインの機能は、東日本大震災がきっかけで開発されました。回線が混みあって通信ができない時も、使えることが多い。送ったメッセージに返事がなくても、既読が付けば、安否が確認できます。

6.スマホ・ガラケーの電池切れに、大容量バッテリー

停電時の対策

懐中電灯、携帯ラジオ、携帯用バッテリー、太陽光で充電できるソーラーチャージャー
スマホは24時間つながっていることが基本の通信機器。
suaoki 改良版 ポータブル電源 大容量120000mAh/400Wh


管理組合

団地の区分所有者全員で構成し、規約を定め、理事長などの管理者を置く。規約づくりの参考となる」国土交通省の「標準管理規約」には管理組合の業務として「防災」があげられています。自主防災会の具体的な業務として、水や食料の備蓄、防災訓練の実施、住民の安否確認など。

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猿蓑温泉(さるびの温泉)は伊賀上野市大山田に開設された比較的新しい温泉です

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