2020年4月8日水曜日

災害が発生した!連絡はどうする?通信手段の確保・安否確認の方法・災害伝言板

災害時緊急連絡
災害時緊急連絡

大規模な災害が起きた時、真っ先に確保したいのは身内の安否です。

東日本大震災では、地震・津波の襲来で通信インフラが壊滅的に破壊された被災地は少なくありません。

携帯や固定電話は回線の混雑が起きやすく、利用を控えざるを得ません。

一方、インフラ自体は破壊されなくても、通信が混乱し不能に陥った地域も珍しくなかったと思います。

インフラの破壊には利用者はどうしょうにもありませんが、混乱による通信には対策がないのでしょうか?

そこで活躍するのが携帯各社が用意する災害用伝言板です。

今回はその対策を考えてみようと思います。



目次

1.地震発生時のいた場所

大災害が起こると電話はつながりにくくなるというのはよく知られています。たくさんの人々が一斉に電話をかけるため交換機の処理能力を超えるからです。輻輳(ふくそう)というそうです。

こうなるとシステムがダウンし、復旧に時間がかかるため、NTT 等は輻輳が起きると発信規制をかけるのですね。最近は大規模な通信障害もあいついでいます。

特に今は携帯電話・スマホが主流ですから固定電話より輻輳が起こりやすいということです。基地局や周波数の電波の容量にも限度がありますからね。となると利用者は伝言サービスなど、代わりになる連絡手段を考えておくことが必要です。

電通リサーチが調査した結果が興味深いです。



地震発生時にいた場所を示すグラフ
地震発生時にいた場所

午後2時過ぎの地震です。
自宅外にいた人はどうしたのでしょうか?


災害時、自宅外にいた人のグラフ
災害時、自宅外にいた人はどうしたか?




2.安否確認方法

携帯電話から連絡した人が最も多かったのですが、つながったのは10人のうち2人しかいません。公衆電話から固定電話への連絡が良さそうですね。しかし、公衆電話はほとんど撤去されてますのでどうなんでしょうか。

数は減ってはいますがあるところにはあるので、自宅近くの設置場所などを把握しておくことが求められます。無料で緊急通報ができるし、災害時には優先的につながる仕組みになっているからです。100円玉を入れるとお釣りがでません。

公衆電話で受話器を上げて発信音(ツー)が聞こえれば、そのまま110番や119番できます。緊急通報ボタン(赤いボタン)があるものは、受話器を上げて押してからかけます。

一方、メールや災害用伝言版などのデータ通信は、電話よりも輻輳がおきにくいといえそうです。つながらなかった人はメールに切り替えたようです。10人のうち5人です。災害時には災害伝言板を利用した方が良さそうです。

子どもや高齢者も含めた家族全員が災害用伝言版とメールが利用できると、いざという時頼りになります。普段から練習しておきたいですね。

そして、スマホやパソコンでウェブサイトを閲覧するブラウザーを使えます。ツイッターは大災害時には特に威力を発揮しています。グーグルメールとかも使用すると効果的ですね。これらは世界中に設備が分散しているので特定の国の災害の影響を受けにくいようです。


災害時、利用出来て良かった携帯電話のサービスの画像
災害時、利用出来て良かった携帯電話のサービスは

※SNS,ツイッター、ブログ、掲示板など

地震発生直後の情報収集で最も頼りになったのは
地震発生直後の情報収集で最も頼りになったのは


地震発生直後の情報収集で最も頼りになったのは、やはりテレビですね。今はスマホが普及していますから2番目はスマホだと思います。

しかし地震や台風などでは通信障害や回線の混雑で、スマホや携帯が通じないことがこれまでに起きています。家族と災害時の安否確認方法や集合場所をきめているのでしょうか?

災害用伝言板に有力な連絡手段

大災害が起きたばあい、真っ先に確保したいのは身内の安否です。しかしスマホや固定電話は回線の混雑が起きやすく、利用を控えざるをえません。しかもスマホではなく携帯電話「ガラケー」を使っている人も一定数います。

そこで活躍するのが携帯会社が用意する災害用伝言板です。

災害用伝言板は、震度6弱以上の地震発生時や台風・集中豪雨など大災害が発生した時に設置されます。携帯電話から自分の安否情報を選択肢で選べるほか、100字以内のコメントも残せます。

投稿情報は、事業者によっては携帯電話の家族割引を適用している利用者に通知されるだけでなく、家族以外も電話番号から検索・閲覧できます。

災害用伝言板は、なぜ災害時に電話よりつながりやすいか?

それは、災害用伝言板が文字を使ったデータ通信サービスだからです。

リアルタイムに会話する電話は、電話機同士の回線に常につないでおく必要があります。この仕組みが「回線交換」で多くの利用者が一斉に電話を掛けるとパンク状態になります。

データ通信は情報のやりとりに時差があっていいので、複数の利用者で回線を共用できます。そこで携帯電話やスマホのデータ通信では、情報を細かく分割してやりとりする「パケット通信」という仕組みを使っています。

これは回線交換に比べて混雑を起こしにくく、さらに災害用伝言板はデータ容量に小さい文字のみのやりとりに制限しています。これにより大災害時にも設備がパンクしにくくつながりやすくなるのです。

3.災害用伝言板の使い方

災害用伝言板の使い方


NTT東日本と西日本は、災害用伝言ダイヤル(171)とネット上の災害用伝言板(Web171)を用意しています。公衆無線LAN(Wi-Fi)を無料で開放する仕組みもあります。

たとえばドコモの携帯電話では i モード公式サイトから利用できます。伝言板が設置されると、携帯電話の「i」ボタンから表示するトップ画面に「災害用伝言板」というボタンが現れます。これを押せば、伝言板メニューに入れます。

情報の入力には「安否の登録」ボタンを押します。自分の状態をチェックし、コメントを入力して登録します。登録時にファミリー割引を適用している家族に通知するかどうかも選べます。

自分以外の安否情報は、「安否の確認」で相手の電話番号を入力して検索します。相手が他社の災害用伝言板に接続して情報を閲覧できます。

ドコモのスマホの場合は公式サイトの「ドコモマーケット」から災害用伝言板を利用します。災害発生時に伝言板に入るメニューが自動的に表示され、利用方法は i モードと同じです。

au やソフトバンクモバイルなどドコモ以外の携帯電話でも、公式サイトから災害用伝言板を利用する流れは同じです。災害発生時には「まずは公式サイト内から災害用伝言板のメニューボタンを探すようにします。

ただし iPhone で災害用伝言板を利用するには専用アプリを導入する必要があります。災害発生後にアプリをダウンロードするのは難しいので、利用者は事前に導入しておきます。

通常は毎月1日と15日に体験版として利用できます。まだ使ったことのない人は、ぜひ体験しておきましょう。

災害用伝言板に慣れておく

災害用伝言板は、震度6弱以上の地震発生時や台風・集中豪雨など大災害が発生したときに設置されます。携帯やスマホから自分の安否情報を選択して選ぶほか、100字以内のコメントも残せます。

家族以外も電話番号から検索・閲覧でき、投稿情報は、事業者によっては携帯やスマホの家族割引を適用している利用者に通知されます。

災害用伝言板は、なぜ災害時に電話につながりやすいかというと、文字を使ったデータ通信だからです。

電話機同士の回線を常時つなぎっぱなしにしておかなければならないということはないので、利用者が一斉に電話をかけるパンク状態にはなりません。

データ通信は情報のやり取りに時間の差があってもいいので、利用者が複数でも回線を共有できます。「パケット通信」というのがそれで、情報を細かく分割してやり取りできるのです。

これで混雑を避け、災害用伝言板はデータ容量の小さい文字のやりとりに制限しているのです。パンクしにくくつながりやすくなる仕組みです。


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