2022年10月7日金曜日

高齢化社会とゴミのふれあい収集、住民同士のボランティア

 
高齢化社会とゴミ
高齢化社会とゴミ

日本人は一体どれくらいのゴミを出すのでしょうか? 

それは1人当たり年間300キロといいますから、だいたい力士2人分ですね。それほどじゃないですね、重さでいえば。

でもカサでいったら相当な分量でしょう。1週間3回、年間では150回も出しているのですから。

なにはともあれ生ごみは臭くなるし、集積場では袋から汚水がたらりなんてことも。

何とも付き合いづらい相手ではあります。

高齢化社会とゴミ

 

目次


生ごみの水分を減らすには

生ごみは重量のほとんどが水分でしょう。多分8割がた占めるのではないでしょうか。だとすれば「水分をしっかり切れば、だいぶ減らせるのではないでしょうか」。流しの排水口のネットや3角コーナーに野菜や果物の皮を捨てるのはわざわざ水を含ませるようなものです。

流しの外にざるや新聞紙で置き場を作るとか、野菜などは洗う前に皮をむいてしまうのも手ですね。茶殻などで水分が多いゴミはネットでしっかり絞る方法もあります。ざるなどの入れ物に入れ、風通しのいい場所へ置いておけばいいです。

しっかり水を切れば匂いも減ります。コバエが気になるなら新聞紙でくるんでおけばいいです。こうやって水切りすればどれくらいゴミの量を減らすことができるのでしょうか。答えは約3割減ります。

生ごみ処理機というのがありますね。温風で乾燥させるものと微税物で分解するものがあります。これはホームセンターや家電量販店で約4~5万円も出せばいいものがあります。安くあげるにはコンポストですね。微生物の力を借りてたい肥にできます。

もっと安くあげるには段ボール箱です。生ごみ処理機やコンポスト容器購入には補助金を出す自治体もあります。例えば津市では、それぞれ処理機の値段の半額を2.5万円、3000円まで出してくれます。

家庭用生ごみ処理機等の購入補助制度

いずれにしても、食材をん余さず、食べ残さないの一番です。

ゴミを出さないように努めても、ペットボトルや食品のトレー、包装紙、新聞などは必ずでるものです。歩いて50m以内のところに集積所があります。まだ元気なうちはそこまで運ぶのも苦ではありませんが、いずれ足腰が弱ってきますからいつまでもというわけにはいきません。

LFC コンポストもあります。生ごみをたい肥にし、においや虫の発生を抑える容器が開発されています。

ゴミの床には腐葉土とぬかを使いますが、たまに「ぼかし」をふりかけます。二枚重ねの段ボールにした場合には、湿りだすかもしれません。またコバエが発生する可能性があります。そんな場合は箱の底に木を渡して風通しをよくします。

生ごみを入れてもそれほど量が増えず、発行が進むと土が手に触れても何とも感じません。かき混ぜるたび、かすかなぬくもりを感じます。自宅で生ごみを処理するようになると、収集に出す量が半分以下に減ります。

動物が食べられるものだけが堆肥にできます。牛や豚の骨は堆肥にできません。ポイントは生ごみはよく水切りして少量いれることです。
  • コンポスターに入れる前に密閉容器で生ごみのぼかし和えを作る。
  • 腐葉土で悪臭対策。水分調整で虫を防ぐ。


ふれあい収集

年を取ると大変なのが毎日のゴミ出しです。分別がよくわからないし、集積所まで運ぶのはきつい。ちょっと面倒くさがると、あっという間に「ゴミ屋敷」になってしまいます。ゴミ出しが困難な高齢者や障碍者を対象にした「ふれあい収集」ができないものでしょうか。

ふれあい収集に登録すれば、玄関先にまでゴミを受け取りに行く。ゴミが出ていない場合には、利用者に声をかけ、応答がなければ安否を確認するシステムがあればいいと思います。

町田市のモデル事業には、介護がひつような高齢者を中心に280人が登録しているといいます。安否確認は1日数件あるが、99%は問題なく確認が取れているといいます。救急車などの要請が必要なのは年4,5件、発見時に死亡しているケースは年1,2件あるといいます。

通常のゴミ出しがごちゃごちゃしたものになったり、ごみ出し日が分からなくなったのに気づき、市がケアマネに連絡すると認知症が進んでいることに気づくこともあるでしょう。

家の内外にごみが散乱するいわゆる「ゴミ屋敷」には2種類あるそうです。

1つは収集物を外から持ち込む場合、もう一つは体が不自由になった高齢者がゴミを持ち出せずにため込む場合です。これから大きな問題になるのは後者です。

高齢者は1回の可燃のゴミ出しで、約4キロを100m運び、1.7分かかっていたというのです。75歳あたりを境に2袋出す人は減るそうです。後期高齢やの女性の内半数は、足腰が悪くてゴミ出しに苦労しているようです。

高齢者の大半は「将来、ごみ出しが大変になったら、支援制度を利用したい」と答えていますが、プライバシーや遠慮の気持ちから、精度利用をためらう人も少なくないでしょう。

東京都足立区は、生活環境の保全に関する条例を施行しました。

ゴミや樹木、雑草などが放置されたり、道路へはみ出している場合に調査、近隣に被害を及ぼしている場合には指導、勧告するものです。改善されない場合は、命令や代執行もできます。ゴミ屋敷については3割が収集癖で半数が高齢者世帯、代執行は1件もありません。

実態調査では、半数以上が独居で、70歳以上が4割を占めています。「自分でごみを捨てられない」が半数で、「ゴミを集めてくる」の16軒より多いです。

高齢者のゴミ出し

住民同士で支援

玄関前に出されたごみを、同じ団地の住民が回収、ごみの集積所まで運ぶ。

市の職員が支援

自力でのゴミ出しが難しい人の自宅まで職員が来て回収

中学生が支援

高齢女性がもってきたゴミを一緒に分別する。


地域住民によるボランティア

センター発行のチケットを買えば、不調や困難を抱える住民が、元気な住民からゴミ出しなどの支援を受けられます。ゴミ袋1袋を自宅前から集積所に運んでもらうには、ハロー券(1枚100円)が必要。代金の内半分ずつ住民とセンターに。無料だと支援を受ける側が気を使ってしまい、長続きしない。

週に3回程度、午前7時半ごろに支援者宅を訪れ、玄関前のおかれたごみを集積所に運びます。約束の日にゴミが出ていなければ、インターホンを押して安否確認をします。


市による回収

高齢者らの自宅前まで市職員がゴミ回収に行く支援です。原則要介護2以上などの要件があるほか、回収は可燃ごみなどに限られます。

ゴミ出し支援は、朝の5~10分程度ですみ、そんなに大変ではありません。公金を使わず、ご近所と交流でき、手伝う側にも満足感があります。


中学生が支援

生徒から希望者をつのり、通学路近くの高齢者とマッチング。ゴミ出し支援に参加した生徒には、50円、センターには運営費として50円を折半する。



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