2018年9月4日火曜日

みんなでいっしょにつくりあげる自治会夏祭りのプログラムと大人と子どものゲーム⑭

みんなで準備しいしょにつくりあげる自治会夏祭りでナイヤガラ花火の写真
夏祭りの華、ナイアガラ仕掛け花火

食べ物や飲料の店を出し、福引や大人や子どもたちのゲームや打ち上げ花火などが主体の夕涼み会でもそれなりに恒例の行事になりますが、祭りを通じてボランティアもさらに増やし、委員会だけでは思いつかないような大胆な提案をだしてもらい、楽しい祭りを一緒につくりあげます。

目次

        1. 納涼夏祭りの企画・準備
        2. 納涼夏祭りプログラム
        3. 子どもと老人に運営をまかせる
        4. 町内外の人々が協力し気楽に参加できる
        5. 夜店屋台出店
        6. 翌日撤収、昼反省会

現代は一人ひとりがバラバラにされていて、人とのつながりを形成する場所が少なくなっています。自治会夏祭りイベントに豪華景品で地域盛り上げたいですね。

自治会夏祭りは人と人とのつながりをつくりあげてゆくところです。それを一つの文化たらしめるには、参加する人々の基本的な合意が必要です。多くの人々の祭りに対する理解があって初めて、よろこびにあふれた祭りがつくられます。

1.納涼夏祭りのプログラム・企画・準備

  1. 会場(公園)の草刈りを実行委員と有志で行う。
  2. 協賛金を一般からも募る。
  3. 「祝電」は読み上げずに掲示板に張る。
  4. 盆踊り(津音頭・津のまち音頭)の練習を始める。
  5. 案内チラシは2回。QRコードを載せる。HPアップ。宣伝の極意とは「仲間増やす」こと。いかつい感じだと女性は引いてしまいます。やわらかい印象の方がいい。
  6. 各戸配布の福引券の回収数が500を超え、1000人以上の住民が公園広場に集り、3時間くらいの間、飲んだり食べたりしながら楽しむと言う趣向。
  7. 福引景品30万、夜店金券200円全戸配布(16万円)
  8. ステージにもたくさんのちょうちんが下げられて、幻想的な姿に変わります。
  9. 金券を200円つけて納涼祭の招待状を各戸に配り、原価すれすれ、あるいは、それより少し高い程度で売る
  10. 舞台(ステージ)はパレットを使う。災害時にベッド等に転用できる。

2.納涼夏祭りプログラム

盆踊りが祭りの中心になっていると、練習もしなければなりません。お年寄りには難しく、そうなるとその祭りの存続が難しくて中止してしまうという例が増えているのではないでしょうか。

一つの傾向に偏らないように。やっぱり公の場所ですから、そこには子どもから80何歳の老人まで来るわけで、その全ての人の趣味に合うものをということで、そういうプログラムにしてみます。

🎂開会太鼓と挨拶

和太鼓は時を告げる合図に使われました。今でも地元神社の太鼓が団地中に届きます。和太鼓はふるさとの命の響きです。ふるさとの心をつなぎ、よみがえる魂の響きでもあります。

小さな共同体では、神事性を持つ祭りを自治会がが率先してやってもいいんじゃないでしょうか。神事性をもちだして、それで煽ってゆく。そういうものを持ち出して若者を惹きつけてゆくのです。

そういうバックボーンが無いと一過性のイベントに終わってしまって、そこに伝承も何も起って来ない。祭りの役割をもう一遍見直して、そこに神事性があるんだったらば、自治会がそれを引き出してあげる。いろいろな制約を気にしないでやってもいいんではないかという気がします。

🍏餅まき

「餅まき」で幕開けです。最初は思いもよらないイベントだったようです。

🍑児童合唱

前半:小学生の合唱が始まって3年目。いまや押しも押されもせぬ定番になっています。その歌声は誰もが認める故郷の声です。合唱の伴奏は電子キーボードです。

🍒中学校ブラスバンド

地域住民間の交流の機会を提供してもらう。地域が大切にしている伝統芸能を掘り起こして、小中双方向の音楽舞踊へと変えてゆくことを提案します。部活の先生方は時間外労働ですから無理はいえません。

伸るか反るか成否は天に任せ、思い切って頼んでみます。音楽で想いがつながれば、大きな人の輪ができる可能性があります。

🍓ソプラノ独唱

小さな子と母親と、花は咲く。人生に別れはつきものだから、死んだ人の分まで生きよう。みんなも、私も。

🍔詩吟「平家物語」

漢詩の原点、根本精神に立ち返り民衆の心・平和をうたう

🍕老人会「青い山脈」合唱

歌声は生きる力。ハーモニーの心地よさを味わいます。曲目をめぐって部内で大きく意見が分かれることもあるでしょう。識者に意見を聞き、時代背景の学習を重ねて議論、曲への理解を深めてゆきます。本番は譜面を見ず暗礁にこだわります。暗唱して初めて指揮者とピアノと歌い手が一体になれます。

🍖


❤生バンド

「よさこい」
  1. 熱に浮かされるように踊る若者。

「ダンシングヒーロー」

若い世代が愛嬌を振りまく。他人の視線を気にする自意識過剰から、恥ずかしさが先立ち、人生を楽しめない。そんな性格のあなた!
「自分にはできないという劣等感でごまかしていませんか?他人への否定的な目線は、時間差で必ず自分に返ってきて、人生の楽しみを奪いますよ。

「河内おとこ節」
「炭坑節」
「津音頭」
「津のまち音頭」

若い人は外国のダンスは練習するのに日本の踊りには興味がないようです。日本の盆踊りはつまらなくて古臭いというイメージがあるのかもしれません。よさこいソーランはそんな和洋折衷のダンスと言えると思います。

「ソーラン、ソーラン」の掛け声に
「ハイ、ハイ」と元気な声が響き渡る。

「炭坑節」なら踊れる人が多いし、初心者でも覚えやすく、高齢者にも無理がありません」。「津音頭」「津のまち音頭」は振付画面のチラシを事前に全戸配布しておきます。
子どもたちに豊かな遊び文化を伝え、共に遊び、みんなでいっしょに祭りをつくる。

🐕ヒップホップダンス

体育の授業にヒップホップダンスが取り入れられる時代。「ダンシングヒーロー」は今や盆踊りの定番。この曲が流れると、多くの若者・子どもが踊りの輪に加わります。

知られた曲でも、それとわかるまでに時間を要する。人々の耳になじんだ曲を、望まれるままに演奏するのではなく、今その曲にどんな意味を見出せることができるか、形にして届けるかというのもありかと。

太鼓は気持ちや感情を直接表現できる楽器。”生きているという実感”が魅力です。太鼓は人を選ばない楽器です。ひとつの太鼓を中心に、笛・踊りや歌を加えます。

👿「カラオケだけはやめておけ!

聞く人があまりいない。誰かが歌っているのに、周りはほとんど聞いていない。自分の順番が来たときに歌う歌をカラオケ本で探したり、おしゃべりをしているだけ。歌が終わった時だけお義理で拍手するだけ。自己満足の世界だ。

歌いたい人ばかりで聞く人がいなくてはコミュニケーションが成り立たない。つまり「親睦」にならない。

マイクの濫用・誤用
過剰な音量での使用が目立つ。その結果、人々は聞く努力をするということをしなくなった。

コミュニケーションの本質は「分け合い」

  1. 情報・知識・考え・アイデアの分け合い
  2. 思い・感情・気持ちの分け合い
  3. 時間の分け合い(ある時間の間いっしょに過ごす)
聞こうとするモチベーション
話の内容への関心(面白そう、知りたい)
話し手への関心(どんな人なのか)
報酬への欲求(売り上げへの欲求)
知的好奇心

🐟空くじなしの「福引会」

福引の景品
  1. 安くて量のあるもの、誰も喜ばないようなものを景品にしても仕方がない、貰って重宝するものの方が良い。
  2. バスタオルの長さで幅が半分にしたタオル。日常使いや洗濯に手ごろな大きさ。

🐷花火

①華やかさ  ②美しさ  ③豪快さ  ④体に響く迫力のある音

花火には「光や音の臨場感」「気分転換やストレス解消」など、人間の心を揺さぶる力があります。「筒から上がる花火を今か今かと待ち焦がれ、大きく花開いたときの感動、そして消えてしまった後の余韻、これらすべてを味わうのが花火です。

ただし会場に「行かない」人が7割もいます。ほとんどの人が「人混みの中は疲れる」「トイレまちがひどすぎる」など、花火は好きだが人混みは嫌なのでしょう。

前奏:夏祭り 歌
パソコンを利用すると、リクエスト曲もその場でダウンロード購入できます。前もっての希望局の申し込みが少なく、当日での処理が多いのです。FTTH(光ファイバー)の利用が可能で、リアルタイム演奏サイトの利用も対応できます。
キミがいた夏は遠い夢の中

♪きーみーがーいたなーつーはー遠いゆーめーのなかー
空に消えていった打ち上げ花火

♪そーらーに消えてえーったうちあーげーはーなーびー

人々を魅了する花火ですが、会場まで行く人は3人に1人。過去に渋滞や人込みに巻き込まれた経験から尻込みする人がほとんどです。混雑しないで楽しめる花火は、広い公園をもつ当団地ならでは。会費の使いかたとして納得できるという人は72%もいます。

1万とか5千とかガンガンと打ち上げる花火ではなく、花火玉一つひとつの質を高めて一発一発をゆっくり上げる花火であること、芝生に寝転びながら、また、ビアガーデンや屋台で飲んだり食べたりしながら味わえるのを魅力にします。

花火大会に持っていくもの

  1. うちわ・扇子
  2. 虫よけスプレー
  3. レジャーシート
  4. 飲み物
  5. おしぼり・タオル
  6. 折り畳み椅子


3.子どもと老人に運営をまかせる

子どもと老人


こどもの脳の発達にとっては「ワクワク・ドキドキ」がとても大切です。こどもが一番ワクワク・ドキドキするのは「イタズラ」です。いたずらをして叱られて失敗したことも貴重な体験です。ときには叱られ、ドキドキしながら成長する、その権利を保障してあげることが大事です。

小・中学生が実行委員会をつくり自分たちの店を出して盛り上げます。終了後の撤収作業も、彼らが大人に指示を出しながら進めます。保護者が入場したければ自分の子どもと離れてスタッフにならなければなりません。手出し口出しせずにはいられない親たちに、子どもの力に気づいてもらうのが狙いです。

🍝大勢の子どもが提灯を作る

途中でお母さんも巻き込まれて、手伝っているうちに、電話して兄弟を呼び寄せて家族で作っている人もでてくる。お祭りのひとつの重要な要素と思います。

🍢竹笛作り

子どもたちに教えて、1年かかって竹笛を練習して合奏する。現代の私たちが忘れている何かがあるんじゃないか。これは一さいお金がかからない。こういう地域の宝物を見つける。

🍨綿菓子づくり

こども限定。無料、自分で作るのが売り。係としては危険がないかを見守り、周りの整理整頓するのが主な役目。

ザラメを中央の穴ではなく大きな受け皿に入れてしまったり、出てくる綿が割りばしにからめ取れなかったり、手が届かなかったりといろいろあります。みんな真剣にはしを回している姿が印象的。自分でやってみることがどれほどすばらしいことか大切にしたい。

🍰スタディ将棋

駒の表と裏に、動かすことのできる方向が矢印で記され、遊んでいるうちに自然にルールが覚えられることを目指した初心者向けの将棋。

🍭福引と子こもたちのじゃんけん大会

景品と賞品の選定と準備。じゃんけん大会は、男の子、女の子のためのグッズを買って賞品に加える。

🍲ホールインワン

グラウンドゴルフクラブ(老人会)に参加してもらう。
一発で入ると景品。

🍳月と星のイベント

梅雨が明けると夏の星空シーズン。日常、星空を眺めることのない大人も、こどもといっしょに手軽に楽しめる夜空のイベント。バンプオブチキン「天体観測」を流す。

🍼子どもたちに望遠鏡

学校では子どもたちが天体望遠鏡を使った観測を体験する機会はほとんどありません。望遠鏡を使わず、図や写真のみで教えておもしろいわけがありません。実際に見て感動するのが科学の第一歩です。

夜の星空観測については学校教育では限界があります。金星の満ち欠け、土星の環、アンドロメダ銀河、オリオン大星雲、スバル星団、木星の縞模様も眺めてほしい。月のクレーターや木星の衛星を見た子どもたちは、熱中して目を輝かせます。

中でもペルセウス座流星群は見ごたえがあります。月明かりの影響のない新月に観察できれば最高。都会では中々暗い空は望めませんが、当団地なら夏の夜空に一瞬のきらめきを見ることができます。

これだけのプログラムを準備すれば間が持てないということはありません。


4.町内外の人々が協力し気楽に参加できる模擬店を提供


夏祭りに関わる人や地域とそうでない所、恩恵を受ける人とそうでない人があるのは事実で、摩擦があったりもします。でも町内外の人々が協力し、気楽に参加して楽しめる場を多く提供して、コミュニケーションの機会を作り出すことが大切です。

住民だけでなく、同じ小学校区の方の力と合わさってこそ地域が盛り上がります。そして、一緒に何かをするには、この地域に興味を持ってもらうことがはじめの一歩です。

それを住民が1年中参加できる新しい活動につなげていくのです。
そういう活動こそが「いい文化」の中身です。それは多分、記憶と伝承という側面です。記憶と伝承が、祭りにとって非常に重要なものだと思います。

🍐野菜の産直野菜販売

キュウリ、レタス、ナス、ピーマン、とれたての新鮮野菜青果コーナー。

🍫健康チェック

みえ医療福祉生協協力による「血圧」チェックほか

🍶ソーラーパネル展示

照明・ノートパソコン・プリンタ・洗濯機を動かす。目玉焼きの実演等。


5.夜店屋台出店

  1. 材料の調達から仕込み、焼き上げまで、役員のボランティアの手作りにこだわる。
  2. 数日前から市場やスーパーを回って交渉し、調味料から細かい材料を準備する。
  3. 前日から下ごしらえ。それぞれ7~8人のグループで分担、その持ち場を守りながら協力。
  4. 早々に売り切れでは意味がないので質と量を確保。試食して満足の行く食べ物を作る。

🍻ビアガーデン

賑わいが倍加、集まってきたおじさんたちが同窓会気分で、和気あいあい、来場者らは座敷で花火を見て涼みながら料理を楽しむ。

打ち上げ花火

夏祭りの華はなんといっても花火でしょう。「ナイアガラの滝」は外せません。


6.翌日撤収、昼反省会

実行委員全員参加自由。役員が欲得損得抜きで、納涼祭の成功のためのみを考えて、意気に燃えてたこと。

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猿蓑温泉(さるびの温泉)は伊賀上野市大山田に開設された比較的新しい温泉です

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