全体的には犯罪件数が減少してはいますが、可処分所得が下がり続ける現代では「経済的な犯罪」が増えます。自転車盗難や籠に入れているものを盗んだりする窃盗、万引きやスーパーでの置き引き、住宅侵入も増えます。「自分だけは大丈夫!」って思っていませんか?
目次
- 「サングラスにマスク」は誤り
- ディスクシリンダー錠は防犯に弱い
- 窓ガラス壊す侵入窃盗
1.「サングラスにマスク」は誤り
空き巣や泥棒は「サングラスにマスク」というイメージがありますがとんでもない誤りです。そんな恰好で歩いていたら目立つだけじゃないですか。普通のスーツを着ていたり、作業中の服装で歩いています。目立たないからです。
犯行前に下見をする犯人も多いそうなので、日中あるいは夜間、知らない人にであったらあいさつしましょう。防犯意識の高い地域だという示唆効果があります。各戸への侵入警報器の導入も進め、設置済みを目立つように示す警告カードを手作りし門や塀に掲げておきます。
毎月各戸に配る独自の「防犯だより」では、近隣で起きた事件の手口を具体的に紹介するなど、役立つ情報を載せます。
2.ディスクシリンダー錠は防犯に弱い。早めに取り替えしましょう
鍵の内部にディスクタンブラーが組み込まれている構造です。鍵穴に合わない鍵を差し込んでもタンブラーのどちらかが外側に飛び出し回転させることができず鍵を開けられませんが、ピッキングがしやすい鍵です。
『ピッキング』は、正規の鍵を使わずツールを差し込み錠を開ける技術をいいます。
開けても痕跡が残りにくく、また鍵を閉めることも可能で、少し練習したらできるようになってしまいます。手慣れれば数十秒で開けることもでき、空き巣の侵入手段として使用されているのです。
ヘアピンを使って開けられてしまうこともあります。空き巣犯からしてみれば何も防犯していないということになり「シメシメ、防犯に甘い家だ!」となります。
「帰宅したら家の玄関の戸が開いていた!」という事件が近所で発生しました。30年前の家だということですが、キーはどちらの種類だったのか気になるところです。
ディスクシリンダー錠を見分け方
- 鍵穴が縦向き
- 「く」の字型
- 差し込む鍵の両側に刻み
鍵の構造もシンプルで複製がしやすく、合い鍵が作りやすい鍵です。現在では防犯性の高い『ディンプルシリンダー』の鍵を使うことが主流です。
鍵の側面にくぼみがあり、こののくぼみの深さで鍵の内部が複雑になっています。複製もしにくい。被害にあってからでは遅い。早めに取り替えてください。
しかし、ディンプルシリンダー錠でも「バール」でこじ開けられたらひとたまりもないのが実情です。CP防犯構造にするしかありません。愛知県警は次のように言っています。
泥棒の侵入口
「窓」が60%。
侵入手段
「無締まり」46%、
「ガラス破り」39%
バールなら網入り窓でも10秒で割られます。強化ガラスでも割られます。
CP窓ならガラス2枚の間に特殊な膜が入っているので割られません。
面格子
フェンスのように縦に格子が入っているので安全のように見えますが、壁に取り付けたネジが丸見えだったりします。これではドライバー1本で外れます。
手っ取り早い防犯対策はネジの穴に瞬間接着剤を塗りその上に硬化パテを塗ること。もしくは特殊な工具がなければ緩められないネジに替えることです。
電柱を登れば2階の窓に楽に手が届く
高い生垣が外からの見通しを妨げている
泥棒というと「サングラス」「黒い帽子」をイメージしがちですが、スーツや作業姿で盗みに入ることが多いです。町の人の目を一番気にしています。町であったら「あいさつする」という声かけが大事なのは防犯対策でもあるのです。
3.窓ガラス壊す侵入窃盗
工具などを使って窓のガラスを割って、鍵を開けて侵入する「ガラス破り」があります。対策するには防犯ガラスに替えたり、ガラスに防犯フィルムを張る方法があります。タイプにはどんなものがあるのか、防止効果があるのか探ってみます。
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