自主防災会防災訓練(給食班)アルファ米を茹でる |
防災訓練は災害が起こる前に「どういう事態になったらどうするかを、役員と住民は本気になって話し合い、避難訓練の策定に自主防災会と市が一体になって取り組むことが重要です。地震は自然現象であり、それを災害にするのは人間です。あらかじめ対策をしておけば、人は死にません。
目次
こんにちは!
1.避難所対策と備蓄品の充実
津市の地域防災計画では、最大の避難者数14万7000名(避難所への避難数は94000名)を想定しています。これに対し、備蓄品、主な食糧備蓄は2Lの水が3万1102本、乾パン5万1042個、アルファ米4万714袋、毛布やブランケット類が1万9186枚、簡易トイレ1793基です。
万全な備えはありえないものの、外からの応援物資が届くまで一般的には3日といわれているなか、現在の備蓄量は少なすぎます。
またプライバシーの確保をどうはかっていくのかは大きな課題の1つです。間仕切りは229セット、更衣室キット110組等というのが現状です。ペットを伴う避難者への対応をどうするんか、熊本地震でもさまざまな理由から避難所に入らず車中泊を選んだ人が多かったと報道されています。
市は、備蓄品は、平成18年度に県が出した「被害想定報告書」にもとづき、1万6500名分の2日分を備蓄しており、備蓄の在り方と避難者数の考え方は、今後整理していく課題の1つだと答弁しています。
避難所運営については、避難所運営マニュアルにもとづき、ペットを連れた避難者への対応(避難所の別の場所にペットの預かり場所を設ける等)、プライバシーの確保に努め、車中泊の避難者の健康面には配慮していきたいと答弁しました。
発泡スチロールを材料にした、蓄熱式ソーラークッカーや、折りたためる段ボールクッカーなどが考案されています。人気なのは曇りでも使えるソーラードライヤーです。太陽光の活用は、災害時にも注目されているのです。
2.要支援者名簿を活用した訓練の促進
名簿を活用した訓練の先進例をつくり、全市での取り組みをすすめるようにしてほしいものです。市はモデル地区での取り組みを広報などで広げていくとか、地域での訓練に職員がでていくとかした方がいいと思います。
現在55カ所の福祉施設と協定を結んでいあますが、要介護状態の人や障害者の方の人数を考えるともっと増やすべきです。避難時にはいったん一般の避難所にきてもらったうえで、福祉避難所に行くことになっていますが、寝たきりの人が避難すること自体が大変な状況の中、2度も移動するよりも福祉避難所にすぐ行けるようなシステムをつくるべきです。
3.耐震補強工事の補助増額と56年以降の木造住宅も
20年度に市が策定した耐震補強計画の目標がたっせいされておりません。耐震補強がすすまない主たる原因はお金の問題だとおもいます。補助金の増額と56年以降の建築物も耐震診断の対象にするべきです。
4.地震発生直後(3日間程度)
電気・ガス・水道が止まり、周りは人命救助が先決の大混乱。状況によっては自宅から避難して生活するかもしれない。食べ物に時間をかけられない。包装を開けてすぐ食べられるもの非常持ち出し袋に入れておく。(※カップ麺はお湯を調達できる状況ではないため不可)
- 腹の足しになるもの:レトルトのおかゆやビスケット
- 飲み物:ミネラルウォーター・缶ジュース
- こころの足しになるもの:缶詰のフルーツ・チョコレート
- 家族の状況に応じたもの:介護職・離乳食・アレルギー対応食
5.混乱期(1週間以上)
- 電気は約1週間で復旧し、自宅で生活する「在宅避難」が可能になる。
- 水道が復旧するのは約1か月とするとそれまで食器は洗えない。
- 簡単に食べられる缶詰やレトルト食品を最低1週間分備蓄する。
- 朝昼夕3食を、主食・肉魚・野菜・デザートに分けて献立を考える。
- 野菜不足になると便秘や口内炎になる。
- 備蓄する食料は、災害時専用にするのではなく、日常から多めに買って、食べては買い足す「ローリングストック」がいい。
- 朝:パンの缶詰・ツナ缶・レトルト野菜スープ・みつまめの缶詰
- 昼:レトルトのおかゆ・サバの缶詰・レトルトの筑前煮・ビスケット
- 夕:アルファ米・レトルトの野菜たっぷりカレー・ミカンの缶詰
6.炊き出し(共助)その後
- 電気は復旧してもガス・水道はまだの場合、自宅での料理は依然厳しい。
- 「炊き出しでご飯と野菜たっぷりの汁物を作り、元気を取り戻す」。
-
大釜などの調理器具やガスボンベなどの熱源を準備。
- 普段からコミュニケーションをとり訓練しておく。
アルファ米
- 袋にマジックで名前を書いて渡すと釜で茹でてくれます。訓練終了時に茹で上がったのを返してくれるのですが、申し込んだ数十個の中から自分のを探し出すのは手間です。それぞれが手でひっくり返しながら名前を確認するのは非効率です。区も記入してもらって茹で上がったら区ごと箱にいれておけばいい。
- 野菜ジュースやフルーツジュース、お茶などを加えてみる。野菜ジュースを加えるとケチャップライスのような味になるうえ、不足しがちな野菜の栄養素を補える。
冷蔵庫の活用
- 自然解凍で食べられる弁当用の冷凍食品。切り干し大根など長く保存が可能な乾物
公助
各個人が防災対策を行うのは効率が悪いので、国や自治体が政治の責任で防災対策を進めるよう求めます。兵器の爆買いをするまえに、命を守るためにやらなければならないことがあるはずです。
参考資料:日本災害食学会顧問、奥田和子さん。「震災を生き延びる100の知恵」あんどうりすさん
参考資料:朝日新聞2016.2.28
0 件のコメント:
コメントを投稿